医療保険を考える①必要な医療費はいくら?【固定費の見直し】

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医療保険を見直すために、実際の医療費を把握しよう

お金を貯める編「固定費の見直し」の3つめの項目は、保険の見直しです

まずは、病気やケガをしたときにどれぐらいのリスクがあるか?について考えます

病気やケガをして病院にかかると、当然医療費が発生します

治療が長期にわたる場合や症状の度合い・治療内容によっては、医療費が高額となる可能性もあります

さらに貯蓄等の蓄えが少ない場合は、生活を脅かしてしまうリスクがあります
(つд⊂)

医療保険はそんないざという時にも、生活を守るための備えとして加入するわけですが

そもそもどれぐらいの医療費がかかるのか?
医療費の備えにはいくら必要なのか?

を把握しないと、必要な医療保険も判断できません

そんな大切なことを、私は30代前半まで恥ずかしながら全く(!)といっていいほど、何も考えずに生きてきてしまったわけです(反省…)

1日あたりの入院費用はいくら?

aki
aki

仮に病気やケガなどで入院することなった場合、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか?


公益財団法人生命保険文化センターのデータによると、入院時にかかる1日あたりの自己負担費用の平均は23,300円とのことです

当センターが「直近の入院時の自己負担費用」について調査したところ、1日あたりの自己負担費用の平均は23,300円となっています。

<生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/令和元年度>

1回あたりの入院日数は?

では次に、1回あたりの入院日数を調べてみました

厚生労働省による「平成29年 患者調査」では、退院患者の平均在院日数は29.3日でした

もちろんすべての傷病患者の平均データですので、傷病別では入院日数に差が出ますが、参考とはなります

1回の入院で実際いくらかかるの?

あくまで平均データからの計算となりますが、上記データから1回の入院にかかる費用を計算すると…

1回の入院でかかる費用(平均)

1日あたりの自己負担費用23,000円×1回あたりの平均入院日数29.3日=692,690円

「1回の入院で70万近くも払えない(ノД`)」
うわっ…私の貯金、少なすぎ…?
「もっと保障の厚い保険に入らなきゃ!!」

と、昔の私なら思っていました
(実際にそう思って損してしまったこともありますが、その話はまた後日)

結論としては、日本には「高額療養費制度」があるので1か月にかかる医療費はほとんどの方が心配するような高額にはなりません

自己負担限度額はほとんどの方が、月に10万円程度にはおさまる、と考えて大丈夫だと思います

日本の公的医療保険制度は素晴らしい【高額療養費】

日本には国民皆保険の制度があり、原則としてすべての人が公的医療保険(健康保険組合、協会けんぽ、国民健康保険、各種共済組合など)に加入しなければいけないことになっています

私も夫も会社員なので、組合の健康保険に加入しています

そしてこの公的医療保険の素晴らしい制度の一つが高額療養費制度です

この高額療養費制度を簡単に説明すると

『所得の区分に応じて、1か月の医療費の自己負担限度額が決まっている』



という制度です

そのため、仮に1か月の医療費が300万円だとしても、自己負担限度額以上は払う必要がないのです(※ただし、入院時の食費や差額ベッド代、先進医療などは高額療養費制度の対象外です)

全国健康保険協会HPの「自己負担限度額」より
ワンコ
ワンコ

なかなかなかすごい制度だワン!

aki
aki

私は知ったときに感動してしまいました(^o^)

1ヶ月にかかる医療費の例【高額療養費】

高額療養費制度について、具体的な例でご紹介しますね

  
1ヶ月にかかる医療費の例

★自己負担限度額(標準報酬月額26万円以下の場合)
所得区分が標準報酬月額26万円以下の方の自己負担限度額は、<区分エ>に該当します。
→<区分エ>の自己負担限度額は57,600円です

仮に入院し、1か月(1日から月末まで)に同じ病院での入院費用が100万円となっても、実際にはこの自己負担限度額の57,600円しか払わなくていいのです
(※入院時の食費や差額ベッド代、先進医療にかかわる料金は対象とならず自己負担)

自己負担限度額の57,600円を超えた部分は後から戻ってきます
(もしくは事前に「限度額適用認定証」を発行してもらい、病院に提出していれば会計時には自己負担限度額の57,600円を超える金額は払わなくてOKです)

所得の区分は5段階あり収入が高い方は自己負担限度額も上がりますが、それでも実際に払わなければならない医療費って、想像しているよりも少ないと感じませんか?

どんなに医療費がかかろうとも、1か月あたりの金額は自己負担限度額を超えることはないわけですから

仮に今後病気やけがで高額な医療費が発生する可能性があったとしても、実際に負担する金額がわかれば、必要となる保険の目安もつきやすいですもんね

ご自身の自己負担限度額がいくらか知りたい方は、加入されている健康保険組合や労働省のページで確認していただければと思います

付加給付制度で医療費は月2万円となる場合も

ちなみに、私と夫はそれぞれの勤務先の健康保険組合に加入しておりますが、どちらの健康保険組合も、独自の付加給付制度があります

その付加給付制度はなんと、2万円を超えた医療費を付加給付として支給してくれるという制度です

ワンコ
ワンコ

太っ腹だワン!

先ほどの標準報酬月額26万円以下の例ですと、

  
付加給付制度がある場合

1か月の医療費は自己負担限度額の57,600円までしかかかりませんが、付加給付制度により2万円を超えた差額の37,600円が、あとから健康保険組合からの付加給付として支給されます(57,600円-20,000円=37,600円)


そのため、どんなに医療費がかかっても1か月あたりの医療費負担は2万円となります

aki
aki

皆さんの加入されている健康保険組合にも、独自の付加給付制度が設けらているかもしれませんので、調べてみることをオススメします☆

私自身、こういった様々な負担軽減制度があることを知ってから

「病気になって医療費が何百万円もかかったらどうしよう!?」

という精神的負担が軽減されました(^^)

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まとめ:まずは高額療養費の自己負担分×2年分を確保

ワンコ
ワンコ

高額療養費制度については分かったけど…結局のところ、医療費の備えとしてはいくら貯めればいいワン?

あくまでも私個人の考えですが、

まずは最初の目標として『高額療養費制度を利用した場合の自己負担限度額の2年分』

を確保することを目標とすればよいかな、と思います

<例>高額療養費制度の所得区分が<区分エ>の場合
自己負担限度額は57,600円なので、57,600円×24か月=1,382,400円

もちろん差額ベッド代など高額療養費制度対象外の費用、そして医療費以外にも日々の生活費はかかります

そのため、医療費の備えとして最低限の金額を確保したら終わりではなく、次の段階として、

  • 医療保険等で備える
  • 貯金や資産運用でさらに資産を増やしておく

ことが大切だと思います

aki
aki

いざという時には高額療養費制度などの公的制度を上手に利用しながら、少しでも経済的負担を減らすように資産運用に努めたいと思います!

次回は、私が実際に今加入している保険について検討します

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