「 家族と高齢社会の法 (17) 」第10回
『家族と高齢社会の法(17)』の 第10回は「公的年金と社会的扶養」です。
年金は老後の生活に深く関わるものだから、しっかり学んでおきたいところだね。
私も長生きしたらもらえるかな~?
コース科目:専門科目(社会と産業)
主任講師名:川島 志保、関 ふ佐子
セーフティネットから自律支援へ
以前も書きましたが、社会保険については、個人的にこれから勉強を深めていきたい分野です。
社労士の資格を目指すかどうかはまだ未定ですが、勉強して最低限の知識だけでも身につけたいと思っています。
この第10回はまさに社会保険のうち、年金に焦点をあてた回で、楽しみにしていました\(^o^)/
今回から、担当講師は関先生です、よろしくお願いします〜(*- -)(*_ _)
社会保障の理念としては、従来のセーフティネットの役割から、個人の自律支援も目的にしたスプリングボードの役割も担うように変化してきているとのことです。
スプリングボード?スノーボードの春バージョンかな?
辞書によると、スプリングボードとは「ある行動を起こすきっかけとなるもの。契機。」という意味だね。年金が自律を支える契機としての役割を持つようになってきたということだね。
年金給付のうち半分は、税金から支払われている
高齢者の主な収入源は、多くの人が公的年金によっているとのデータがあります。
この年金給付の内訳のうち、半分は私達が納めている保険料から、残り半分は税金から支払われているそうです。
なんと、半分も税金が投入されているんですね!
そう考えると、税金についての見方も少し変わってきますね〜(・_・)
税金に頼る部分が大きいということは、少子高齢化が進む日本において、今の方式での年金給付を維持するには、多少の増税は避けて通れないのかもしれません…ね。
増税に頼らない、何かいい方策があればいいのにワン!
そして、もう一つわかった重要なこと。
年金給付の内訳の半分が税金から支払われているとなると、年金保険料を納めないと、すでに税金で納めている分の給付も受けられないわけですから損しちゃうことになりますね。
高~い(!)年金保険料を支払うことで、将来は税金分の恩恵も受け取れるんだ、と前向きに考えることにしましょう!(^_^;)
賦課方式だと年金は破綻する?
現在の年金方式は、賦課(ふか)方式が採用されています。
賦課方式?難しそうな言葉!
現役世代が負担している保険料から、年金が支払われる方式のことだよ!
◆賦課方式
現役世代が納めている社会保険料を現在の高齢者に給付する、という若い世代が高齢者を支える方式のこと
この方式だと、昔の日本のように若い世代の人口が多い時代にはちゃんと機能します。
、、がっ!
今後の日本は年金を支える若い世代が減り、年金を受給する世代の高齢者が増えていくと予想されます。
そうなると、現役世代の人口減少に伴い、受給できる年金は先細りになってしまうのでは???という不安が出てきます。
若年人口が多い、少し前の日本では安泰だった賦課方式だけど、今後の日本においては厳しい方式かも…
年金は賦課方式だけではなく、積立もされていた!
年金の将来に不安を覚え、険しい表情で授業を聞いていたのですが、、、w、先生からの説明で不安が和らぎました!
スマイル、スマイル!
実は年金は賦課方式に加えて、今の若い世代の負担が重くなりすぎないよう、将来のために積立も並行して行っているとのこと。
恥ずかしながら、賦課方式だけの運用だと思っていたのですが、きちんと破綻しないように考えられているんですね。
年金に対しての不安が高まるような話題を時折見かけますが、こういったことって、あまり報道されたことがないような?
調べてみたところ、公的年金の積立金は主に株や債権で運用されているのですが、株高の影響で2020年度は過去最高の37兆円の黒字だったそうです!(・o・)
2001年度からの累計運用収益額はなんと95兆3,363億円にもなります。
資産運用のパワーの凄さを実感できますね。
パワー!
さらに、先生のお話でなるほど〜と思ったこと。
『政治家は、高齢者にとって不利となる政策を打ち出しにくい』ということです。
有権者の中でも、高齢者は選挙に行く方の割合が多いので、年金を大幅にさげるような政策を打ち出すとその政党は支持が得られなくなってしまいます。
以前、給付額を3%下げようとしたときもやはり反発があり、下げられなかった過去があるそうです。
そう考えると、いきなり『年金を半分にします!』とか、『年金が貰えなくなる』、ということは現実的に起こりにくいことがわかりますネ。
少し安心したワン!
いたずらに不安になるのではなく、まずは過去からの流れと、現状がどうなっているかを把握して判断材料を揃えることが大事だね。
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