「 家族と高齢社会の法 (17) 」第14回
第14回は『高齢期の医療と法』です。
歳を重ねるほど、体のあちこちで不調を感じる可能性は高くなります。
そうなると必然的に、医療(病院)との関わりも増えてきて、経済的な負担も重くなりそうですね~。
今回は日本の医療費について、改めて考えてみたいと思います。
若いときは徹夜へっちゃら!だったのに、今では『徹夜絶対ムリ、とにかく寝たい。できればずっとゴロゴロしていたい』になってしまいましたw
夜更かしも楽しいけど、健康一番だワン!
コース科目:専門科目(社会と産業)
主任講師名:川島 志保、関 ふ佐子
日本の「高額療養費」制度は素晴らしい
放送授業の冒頭は、医療保険についての説明でした。
日本は国民皆保険により、医療費の負担は低い割合ですむので、安心して病院にかかることができます。
『病院に行ったら、医療費が○百万円も請求された!』ということはまずないですよね。
海外の事情が気になって調べたところ、イギリスのように医療費の自己負担無しの国もあれば、アメリカのように公的な皆保険制度がなく、医療費が高額な国もありました。
日本の公的医療保険もかなり充実しているけれど、さらに手厚い国があるんだね~!
高額な国(都市)の例でいうと、、、
ニューヨークでは、盲腸で入院した場合152.2~440.9万円 もかかるそうです。ひぇえぇ〜^^;
日本では「高額療養費制度」があるので、どんなに医療費がかかったとしても、1ヶ月のうちで実際に支払う額は、自己負担限度額を超えることはありません。
◆高額療養費制度とは?
医療機関や薬局の窓口で支払う医療費の自己負担額が1か月(1日から末日まで)で一定の金額(自己負担限度額)を超えた場合、「高額療養費制度」によって限度額を超えた金額分が払い戻される制度です。(自己負担限度額は、年齢や所得に応じて定められています)
参考URL:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
仮に医療費が100万円かかっても、自己負担限度額をこえた金額は、申請すれば後から戻ってきます。
※事前に申請すれば、窓口での支払いは自己負担限度額までにすることもできます。
自己負担限度額は年齢や収入により変わりますが、ほとんどの方は自己負担額が月に10万円以上かかることはないと思います。
このように日本では公的医療保険が充実しているからこそ『民間の医療保険への加入は、最低限でよいのでは?』と個人的には感じています。
医療費は生活防衛資金で備えたい
少しずつ制度は変わっていくとしても、日本人は現時点で世界最強クラスの公的保険(国民健康保険or健康保険組合等の保険)に加入しているんですよね。
その上に、高額な民間の医療保険にいくつも加入するのは、ちょっともったいないかもしれませんネ。
ちなみに、我が家で加入している医療保険は都道府県民共済だけです。
しかも毎年の割戻し率が約30~40%ほどあるので、保険料の実質負担は夫婦二人で毎月3千円代ですんでいます(^^)
以前は大手保険会社のがん保険に入っていたこともありますが、たとえがんになったとしても高額療養費制度があるので、生活が破綻するほどの医療費がかかることはまず考えられません。
『自己負担限度額さえ払えるか心配、、』という場合もあると思いますが、大切なのはまず生活防衛資金を貯めること。
生活防衛資金はいくらあればいいのかな?
最低でも生活費の3ヶ月分はあるといいね。我が家では、生活費の1年分を用意したよ!
ある程度生活防衛資金がたまったら不要な保険を解約して、浮いたぶんを投資に回して運用すれば、その運用益をいざというときに使うことができます。
お金の不安はお金を払って解消するのではなく、今ある無駄を省いた上で、お金を増やすことで解消したほうが、経済的にも精神衛生的にも良いと思うんです(^o^)
同意を得ない医療行為は違法!?
医療行為についての説明の中で驚いたことがあるのですが、
「医療行為は患者の同意を得ることが必要で、同意を得ない医療行為は違法性があるとされる」そうです。
特に医師から説明もなく、同意していない治療をされたことが度々ありましたが、医療行為としては違法性があるのですね(・・;
もちろん患者側からも、積極的に疑問点を確認することも大切ですが、患者という弱い立場だと、先生によっては聞きにくい雰囲気だったり、聞く隙がない、、、ということもありますよね。
できることとしては、なるべくきちんとインフォームドコンセントを実施してくれる病院を探して、積極的にそういった病院を利用することくらいでしょうか。
私の住んでいるところは病院の数自体が少なく、なかなか理想に近い病院と出会えていないのが実情ですが、諦めずに良い病院探しを続けたいと思います!
病院選びって難しいワンね~
急病時に慌てないために、病院のリストを事前に用意しておくといいかも!
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