<BOOK>犬は愛情を食べて生きている

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犬は愛情を食べて生きている/【著】山田あかねさん

発売が告知されてから、迷わずすぐに予約した本です。

ハナ動物病院の院長・太田快作さんの人生に迫ったノンフィクションです。

太田快作さんがどんな方かというと…

  • 当時の日本の大学では必須科目であり、実習後は動物を安楽死させることが決まりだった「外科実習」を拒否し、命を奪わない「動物実験代替法」による外科実習により卒業が認められた

  • 大学時代に、犬や猫の保護活動をするサークル「犬部」を創立

  • 現在はハナ動物病院の院長として診療する傍らで、保護犬/保護猫の里親募集を募ったり、TNR活動などの動物愛護活動を続けている

そんな太田快作さんの獣医師になるまでの奮闘、そして現在までの軌跡が丁寧に描かれている本です。

著者は「ザ・ノンフィクション」のプロデューサーや映画監督をされている山田あかねさん。
山田あかねさんは7月22日から公開の映画「犬部!」の脚本も担当されています。

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1匹でも救いたい、1匹も殺したくない

犬猫みなしご救援隊の代表をされている中谷さんの存在を知ったのも、山田あかねさんの作品「犬に名前をつける日」がきっかけでした。こんなに凄い方がいるんだと衝撃を受けました。

そして、太田快作先生も私の個人的な<動物愛護界における偉大な人リスト>の一人に加わりました。

まず、この著書のタイトル「犬は愛情を食べて生きている」は太田先生の発言からタイトルにされたそうですが、とにかく素敵なタイトルですよね。

言葉によって気付かされること、意識化されることってありますが、このタイトルを見たときも「そのとおりだ!」と納得しました。


ここまで動物愛護に自らを捧げられる獣医師の方がいるんですね。まず、行動力が圧倒的です。


その行動力に周りも巻き込まれ、応援する人が現れ、今までの固定概念を壊して変えていいく。。。

太田先生の今までのヒストリーを本の中だけで拝見しても、意見の相違から反発したり反対する人も少なからずいるのは分からなくもありません。


周囲を顧みる前に、ただひたすら動物のために猪突猛進ですもんねw

それでも根っこにあるのが<とにかく1匹でも救いたい、1匹も殺したくない>という、ただただ、、動物に対しての愛情なんですよね。

きっと圧倒的なその情熱と行動力に突き動かされるんだと思います。頭で思い描いてもここまで徹底してできる人は少ないと思います。


太田先生のような獣医師の方だけではなく、動物と関わる一人ひとりの意識が変わることで、日本の動物愛護システムが良い方向に変わってくれれば。

まずは目の前の1匹の命を大切にすることが、スタート地点なのかな、と感じました。

愛情があれば不幸ではない

今でも、昨年無くなった愛犬のことを思い返すたびに「もっとしてあげられることがあったんじゃないか?大きい病院に連れて行って診てもらえば助かったのか、、、」と、自問自答しては後悔の念が湧き上がります。

ワンコの体調が少しおかしいな?と気づいてから、いくつか病院に行ったのですが、結局はっきりとした原因はわかりませんでした。

太田先生の本を読んで『私は不甲斐ない飼い主だったけど、愛情を感じてくれていたならきっと不幸ではない、幸せだったはずだ』と、心が軽くなり救われた気持ちになりました。

少なくとも、私は愛犬と一緒に過ごせた15年間とっても幸せでした(^^)
これだけは間違いようのない事実です。

またいつかワンコのことで悩んだ時、迷ったときはその度にこの本を開いて指針にさせてもらおうと思います。

動物を愛するすべての方に

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「ザ・ノンフィクション」でもそうでしたが、本の中でも太田先生のあまりの働きぶりに心配になってしまうほどです(^_^;)

動物のためなら休みも返上で、あっちへこっちへと飛んで行く太田先生。予約外の方が来られても、「延長すればいいだけ」とおっしゃる太田先生。

動物を大切に思う気持ちと同じぐらい、どうかご自身のお身体も大切にしてほしいと願ってしまいます。

こうした愛護活動をされている太田先生を始め、ボランティアやNPOの方ばかりに責任や許容量を超える負担がかかってしまうのではなく、国全体で命を見守っていくシステムができればそれが一番だなと感じます。

私自身も、愛犬を大切にすることはもちろん、人間の身勝手により辛い思いをする命が少しでも減るように、残りの人生で何か自分にできることを考えていこうと思います。

動物を愛するすべての方に読んでいただきたい本です。


まずはこんなにも動物愛に溢れた情熱と行動力のある方が実際に日本にいるんだ、と一人でも多くの方に知ってもらいたいです。

ちなみに、ハナ動物病院の看板は、3月のライオンの羽海野チカ先生が書かれているイラストです☆

羽海野チカ先生が飼われていた猫のブンちゃんも、ハナ動物病院に通われていたそうで、羽海野チカ先生の作品のファンでもある私は、なんだか嬉しくなってしまいました。

太田先生が大学生時代に作ったサークル「犬部」を描いた、映画「犬部!」もぜひ観たいです♪

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